(一)この世界ごと愛したい





そして、この体制はなんというか。




「…る、るう…?」


「ん?」


「ん?じゃなくてこれなに?」


「さっきレンと二人で楽しんでたみたいだから、俺も便乗してるだけ。」




楽しんでませんけど!!!


そして便乗するな!!!





「…楽しそうに見えた?」


「抱きしめられて?顔赤くして?楽しくなかった?」


「るう…?」


「俺がこうしててもお前はなにも感じないだろ。」




怒ってるというより悲しそうなその声に。


私は返す言葉が見つからない。





「…悪い。」



そう謝って、身体を離し立ちあがろうとしたるうの服を思わず掴んだ私。


るうを一人にしちゃいけない気がして。




「……。」


「…もう少し、ここにいて。」




もう私は何を言ってるのか。


まともに引き止める言葉も浮かばない。



だけどるうは、また隣にごろんと私に背中を向けて転がっている。




どうやら、一緒にいてくれるみたいだ。