レンは顔が少し赤くて。
さらに驚いて目を丸くしている。
「あ、ごめん?」
「いや…全然。気にしないで。」
子供扱いしすぎたなーと反省する私。
「…ルイはすごいな。」
「え?」
「…いや、あとで謝ろう。」
「なに…っ!」
なにを謝るのって、聞きたかったのに。
聞けなかった。
突然ベッドの上に座っている私を、レンがぎゅっと抱きしめるから。
「君は麻薬の一種みたいだ。」
「はい?」
「…君との結婚、本当に心底嫌だった。」
それはごめんね!?
でも私のせいじゃなくて、あなたのお父さんのせいなんですけどね!?
そして何が起こってるか分からないけど、とにかく一旦離してほしい!!!

