(一)この世界ごと愛したい





私はこの日、結局ひたすら眠り続け夜も更けた時間になってしまった。


るうとレンは私が眠っている間に、また本の入れ替え作業を済ませ、夜ご飯も済ませてしまっている。




「…寝過ぎじゃねえか?」


「生きてるよね?」


「っ!?」



大慌てでるうが生死を確認する程の爆睡っぷりだったらしい。



その後私が起きた時には、レンだけが部屋にいてるうは不在だった。





「っ…。」


「…あ、起きた?気分はどう?」


「んー…なんか…うん。」



もう寝過ぎて、体も頭も痛い。




「…るうは?」


「ルイは食料調達だって。」


「あー…そ、か。」



レンは相変わらず、窓から薬草を見つめている。




ああ、そっか。


雨が降ってるから心配してたんだったね。




「…窓、少しだけ開けてくれる?」


「雨入って来るけど。」


「うん、ちょっとだけ。」



レンは不思議に思いながら窓を開ける。



入って来た外気が心地良く感じる。


その空気に集中して、私は垣間見える雨雲を確認した。




風の向き、風量、そして空気の質。


雲の流れ方、大きさや形。


見える範囲が狭いし、感じられる空気も僅かなので昨日の記憶とも擦り合わせる。