「はぁー。」
「寝ちゃったね。」
「ああ。(やべえ。睡魔と戦ってかくんかくんなってるのめちゃくちゃ可愛かった…。)」
座ったまま眠ってしまった私を、るうがベッドにそっと寝かせてくれる。
「今日は比較的落ち着いててよかったよ。」
「…そうだな。」
その代わりに昨日朝方までるうは私に付き合わされて、ヘトヘトだっただろうけど。
まさか主治医の言いつけを破って外に連れ出したなんて、とても言えないるうだった。
「…あと一日か。」
「怪我はほとんど問題ないけど、明日は念のためにね。治りかけが一番油断ならないから。」
「もうそんなに回復してたのか。」
レンの医術師としての腕は本当にすごい。
身を持って体験したことも大きいけど、賞賛に値するほどだと思った。

