そして部屋に戻ると、レンの薬の時間。
約束通り外に連れて行ってくれたるうに免じて、頑張って飲みましたよ。
「うえー…。」
「よく頑張りました。」
私はまたベッドの上で、すぐ近くまで来ている夜明けを待ちます。はい。
「…あれ、るう戻らないの?」
「寝るまでいる。(どうせ薬盛られてるからすぐ寝るだろ。)」
「えー!ほんとに!?」
「……。(すぐ寝るはず…だよな?)」
そこからるうと再びお話したり、昔話を思い出しながら笑ったり、喧嘩したりと楽しく過ごした。
でも、ふと私の頭がぼんやりしてくる。
「…眠いなら寝てろ。」
「…やだ。明日になったら動けない。」
今も動いてはいないけれども。
拒んでも拒んでも追いかけてくる睡魔に襲われる。
「また明日も連れてってやるよ。」
「…明日は……。」
明日は雨だから無理だよ。
って、言う前に事切れて私は眠ってしまった。
「明日はなんだよ…?」
そしてるうは一人で悶々と考えるのであった。

