(一)この世界ごと愛したい




そんな気持ちを隠したくて、私はまた星空を見る。


るうと二人だけで過ごす時間も好きだけど、私はいつかまた、ハルと三人でこうして星を眺めたい。




「ハル、元気かなー。」


「…元気に寝てるだろ、きっと。」


「確かにー。」






無性にハルに会いたくなった。


そんなこと言ったら、きっとハルは笑うから絶対に言わないけど。





「私も頑張らなきゃハルに怒られるなー。」


「怒られんのは俺だろ。」


「なんで?」


「…あいつは理由がなくてもキレる。」




そんなことを言いながら、笑い合って。るうと二人でしばらく過ごした。


部屋に戻る時はまた抱えてもらうんだけど、慣れとは怖いもので。




「るう、歩き方雑。」


「落とすぞ。」


「…すみません。」




こんなに調子に乗れるようになりました。