るうは優しくて、強くて。
そんなるうを、私は守りたいとずっと思ってるのに。本当はずっと守られてて。
「じゃあるうのお願いは私が叶えるよ。」
「…たぶん無理だからいい。」
「えー、そんなの分かんないじゃん。」
「俺はいい。それに今こうしてるだけで、少し叶ってる気もする。」
どういうことだろうと、ふと星空からるうへ視線だけ向ける。
何故だか目が合ってしまった。
「……。」
「…なに?」
「なんでもねえ。」
目が合ったるうの顔が、少しだけ真剣で。
また、少しだけ大人びて見えて。
私は少しだけ、脈拍が速くなった気がした。

