もうやだよー!!!
お昼だって決死の思いで飲んだのに!!!
苦いよ。飲むの辛いよ。飲まなくてもバレないよと。思う反面、レンが一生懸命作ってくれたんだし飲んだ方がいいよな。飲むのは一瞬だと。私は悶々と葛藤する。
どれくらいそうしていたのか分からないけど、るうが帰ってくるのが一瞬に感じた。
帰ってきても薬とにらめっこする私を見て、るうは楽しそうに笑っている。
「ちゃんと飲めよー。」
「…うう。辛い。」
「早く治るに越したことないだろ。諦めろ。」
「もう痛くないし飲まなくても治ると思うんだよー。」
私が泣き言を言うけど、許してくれるわけもなく。
「痛みがないのは内と外からの痛み止めで効果が切れないように調整してるからだって言ってたぞ?」
「…ちょっとだけ、外の空気吸ったら飲めるかも?」
「はあ?動かねえ約束だろ?」
やっぱり無理かー。
既に息が詰まって、外に出たくて仕方ない私です。
「いいですー。もうるうには頼まない。」
「拗ねるな。」
「もういいですー。飲みます飲みますー。」
「…はぁ。」

