(一)この世界ごと愛したい




みんなで仲良くご飯を食べて色々話をしたり、各々自由に過ごしたり。


なんだか、久しぶりに賑やかで楽しいなと思える食事だった。



それでも動いてない私は、必然的にあまり食欲がないのでるうとレンがほとんど食べていた。




「ルイは料理も上手だね。本当に美味しい。」


「基本的にリンが戦に出る時以外俺は暇だったし。調理場に忍び込んでつまみ食いしてたら、料理長にバレてよく手伝わされてたからな。」




懐かしい思い出だ。



るうは城のほぼ全員と仲良しだったもんなー。


でも今もメイドさんたちと出掛けるくらいだから人との付き合い方が上手いんだろうなー。



そんな思い出話を交えつつ楽しい時間を過ごした。




あっという間に夜もかなり遅くなり、レンは部屋へ戻ることになり約束通りるうが送っていく。





「これ、寝る前の薬ね。」


「まだ飲むの!?今日三回目だよ!?」




有無を言わさず渡されて、有無を言わさずレンは足早にるうと部屋から出て行った。




…マジ???