(一)この世界ごと愛したい






「姫は人を惹きつける天才かもしれないね。」


「マジでそう…って、普通に喋っててすんません。」


「俺がいいって言ったんだし、そのままでいいよ。俺も王子なんて柄じゃないし。呼び方もレンで構わないから。」


「…レン…は流石にマズくないか?」



気が付けばかなり距離が縮まっている二人。




「マズくないマズくない。」


「じゃあレン…でもリンでさえ様付けなのに俺が呼び捨てってのもな。」


「姫にも呼び捨てでいいよって言ったんだけどね。」


「…まあ、いいか。」



開き直ったるうはレンと呼ぶことを決めたらしい。


レンはどこか嬉しそうにしている。










「単刀直入に言うけど。このまま行くと間違いなくレンも、リンに惹き付けられる一人になるぞ。」