(一)この世界ごと愛したい




何もしないって、こんなにストレスなのか。




「もう無理かもしれない…。」


「無理じゃないよ。はい、午後の薬持って来たから飲んでね。」


「うー…。」


「ルイと本取りに行ってくるけど、飲み終わってもそこに置いたままにしててね。動かなくていいから。」



とにかくレンの圧がすごい。


るうに関しては慣れてるのも大きいけど。



普段ぼんやりしてるレンが、医術師として動いてる時は、それはもう…なんか怖い。



逆らったらマジで何かしら薬盛られそう。




「…はい。」



泣く泣く絞り出した返事に満足したように、レンは笑う。


るうは若干憐れみの目で私を見る。





恐らく私とるうは同じことを思っただろう。




…今後、セザールでは絶対に怪我や病気を患ってはいけない。