その翌日。
拘束期間の一日目。
私は既に限界を迎えそうだった。
「リン走るな!」
「大人しく寝てろ!」
「ここで剣を振るな!」
「飯はそっちに運ぶから動くな!」
るうからの怒号。
私は自分が、動けと言われると動きたくなくなるし、動くなと言われると動きたくなる生き物だったことを知った。
そして、それだけに留まらず。
「包帯は勝手に緩めないで。」
「君はやっぱり馬鹿なの?学習して?」
「そこから動かないで。」
「…眠り薬でも盛ろうかな。」
怒号とまではいかないが、レンのこの精神抉る発言にもそこそこ疲れる。
動いてないのに疲れるってなに!?

