部屋に着いてるうが私を椅子に座らせるとレンが治療道具を持って、私を見下ろす。
…え、なに怖いんだけど。
「君は自由に動き回っちゃうから、あんまり固定すると動きを邪魔すると思って極力緩めてたんだけど。」
「あ、そうだったのー?」
「でもこのままじゃ、悪化するだけで良くならないから動かないようにするね。」
…うん?
動かないように!?
「しばらくここで安静に過ごそう。」
「…いや困る!それは困る!」
どうにかしてと願いを込めてるうを見るけど、どうやらるうもレンに同意のようでうんうんと頷いている。
おーい、るうさーん!助けてよ!?
「でもほら、書庫にも行きたいし。剣の稽古もしないとスーザンうるさいし。」
「こんな状態で稽古はだめ。本も君の趣向は大体理解したから、俺が選んできてあげるよ。」
「でも、るうが手一杯になっちゃうから!」
「別に稽古と書庫行く以外は、お前基本寝てるか本読むだけだろ。」
その通りすぎて、何も言えない…。

