(一)この世界ごと愛したい






「実に、離し難い人だ。」



そう言いながら自分の腕の中へ、私を収めるエリク。


そして敢えて私の足に負担が掛かるように己の体重を乗せる。




…こんの性悪っ!!!




「ああ、その顔もイイ。君のそんな顔がずっと見たかったんだ。」



ちょっ…重い!痛い!


そして何かヤバいこと言ってるな!?



我慢出来ずにるうが近付くのを、私はエリクに見えない腕を動かし来るなと促す。




「悪趣味ですね。」


「ああ、イイね。その目も堪らない。」



喋ったら褒められる。睨んでも褒められる。


褒めてくれる割には、相変わらず私の足へ負担を与え続けるこの男。



…良い性格してんな。






「いい加減離していただけませんか?」


「自分で離れてみてはどうだ?」



…斬りたーい!!!