「で、これからどうするー?」
「この部屋に立て籠もるか。」
「いや、エリクなら突撃してくるよ。私あんな気色悪い台詞、朝から聞きたくないなー。」
もちろん昼も夜もごめんだけれども。
書庫通いがバレて、書庫に現れるようになっても嫌だし。
「あ、中庭でレン様の薬草を眺める?」
あれだけ広くて人目がつく場所なら、夜じゃない限りは手は出しにくいはず。
「そうだな。」
「…俺はいいけど。昨夜の状態のままだから、無事がどうか確認したいと思ってたんだ。」
「じゃあ決定ねー。」
私たちは三人で中庭に向かうことになった。

