二人でほのぼのお喋りしてると、るうがまた支度をしなさいとプンプンしている。
…ママよりもママみたいだ。
「そういえば、レン様は従者いないの?」
「従者ではないけど、最近世話を焼いてくれる人はいるかな。」
会ったこと…というか見たこともないけど!?
「普段は王宮のメイドとして働いてるから、仕事の合間だけなんだけど。」
「メイドさんかー。」
じゃあ護衛してもらうのはちょっと厳しいねー。
にしても、メイドさんの仕事だって忙しいはずなのに合間でレンのお世話なんて。
すっごい敏腕メイドさんだなー。
「リーンー。」
「るうはいつも怒ってるねー。」
「誰のせいだと思ってんだ?」
「…ごめんなさい。」
観念して私はさっさと支度を済ませる。
そして机を見ると、既にコーヒーの準備をしてくれているるうさん。
私は敏腕メイドさんより、やっぱりるうがいいな。

