(一)この世界ごと愛したい





ガンガンと警報のような音が体内で鳴っている。



しかし、ここは戦場。



私の様子次第で隊士の士気に影響を及ぼすことを分かっている。




「どうしたの?」




出来る限りの平常な振る舞いで対応する。



しかしこうなっては、無意識に私の意識はこの戦の外に向く。


私に身に付いた特殊能力の二つ目が、気配探知。






それを駆使すれば、思わず膝から崩れ落ちたくなる衝動に駆られた。








どうして、もっと早く意識を向けなかったんだろう。











「王都が襲撃されています!!!」