「…ようやく会えた。」
茂みからまた、一人の男が現れた。
不敵な笑みを浮かべるこの男に見覚えがある。
「アレンデールの姫よ。この再会を運命と言わずして何と言おう。」
「……。」
「運命は私と姫を結ぼうと試みていると言うのに中々会えず、私も苦しんだ。だがこれは神の与える試練だと信じ今日まで耐え抜いた。」
うわー…。
ちょっとうるさ過ぎないか。
身の毛がよだつような気色悪い台詞を、ペラペラとスラスラと良く言えるな。
「…兄上。」
レンが、この男を兄と呼んだ。
ここでようやく私の記憶と、この状況が一本の線として繋がった。

