「はぁ。充電完了。」
「充電?」
「俺のな。コーヒー悪い、淹れ直す。」
「ううん、このままでいいよ。」
るうの情緒は最近よく乱れるので、あまり深くは考えないようにしよう。
「王子と一緒で楽しかったか?」
「…まあ、一緒にいること自体は苦ではないんだけど。中々注目されるし、刺客のこともあるしで多少疲れるねー。」
「だろうな。」
「なのに本人が意外に無防備というか、危機感ないというか。」
でも、選ぶ本に悩んでる時とか、色々補足して教えてくれたり。
おすすめの本を勧めてくれたり。
…結果、楽しくなくは…なかったかな?

