そんな問答をしていると。
街へ買い物に行っていたるうが帰ってきた。
「わり、遅くなった。」
「あ、るうおかえりー。」
大量の紙袋を抱えてるうが部屋に帰ってくると、第三王子…じゃなくてレンがいることに一瞬驚き私を睨む。
何を睨まれることがあるか!?
「お前またこんだけ本持ってきたのか。」
「うんー。だから何回も往復しちゃった。」
「ったく。」
紙袋を一旦机に置いて、るうはすぐにお茶の準備に取り掛かる。
…さすが、敏腕執事。
「王子、すみません。今日は助かりました。」
「気にしなくていいよ。」
「ありがとうございます。」
なんか私が厄介者みたいな会話だな。
「稽古は無事できたか?」
「意外と人数集まってくれたよー。」
「そうか。」
「スーザン様のお気に召したかは知らないけど。」
窓から見てるのは見てたな。
お前が頼んだんだから、せめて降りてこいよって思ったわ。
…降りてこられても実際迷惑なんだけど。

