(一)この世界ごと愛したい




そんな問答をしていると、街へ買い物に行っていたるうが帰って来た。




「悪い、遅くなった。」


「るうおかえりっ!」



大量の紙袋を抱えてるうが部屋に帰って来ると、第三王子…じゃなくてレンがいることに一瞬驚き私を睨む。


何を睨まれることがあるか!?




「お前またこんだけ本持って来たのか。」


「うんー。だから何回も往復しちゃったー。」


「ったく。」



紙袋を一旦机に置いて、るうはすぐにお茶の準備に取り掛かる。


…流石、敏腕の従者。




「王子、すみません。今日は助かりました。」


「気にしなくていいよ。」


「ありがとうございます。」



なんか私が厄介者みたいな会話だな。




「稽古は無事出来たか?」


「意外と人数集まってくれたよー。」


「そうか。」


「スーザン様のお気に召したかは知らないけど。」



窓から見てるのは見てたな。


お前が頼んだんだから、せめて降りて来いよって思ったわ。



…降りて来られても実際迷惑なんだけど。