(一)この世界ごと愛したい





二人で部屋と書庫を往復して本を運ぶ。


かなり付き合わせてしまって、更にこき使ってしまった…。



なんだか途端に申し訳なくなって来た。




「これで全部かな。」


「うん、ほんとにごめんね。」


「気にしなくていいよ。俺も今日は刺客に狙われずに済んだから助かってる。」


「レン様も大変なんだねー。」



私がそう呟くと、第三王子はむっと顔を顰めた。





「レンでいいよ。」


「えー。」


「第三王子とか様付けで呼ばれるくらいなら、呼び捨ててもらったほうがマシだよ。」


「考えとくねー。」



不服そうにしていますが。


そっちだって私のこと姫とか君とかしか呼んでないからね!?