と言ってすぐに後悔した。
阿呆王とか言っちゃった!!!
しかも仮にもその息子の前で!!!
「あ、阿呆王…。」
「ご、ごめん!そんなつもりじゃなくて!!」
必死で弁解したいが言葉が見つからない。
だって誰がどう見たって阿呆なんだもん!!!
けど、私の心配とは裏腹に第三王子は驚いたことに笑っていた。
「はははっ…!」
「え。」
「ごめん。父のことをそんな風に言える人を初めて見たから、つい。」
そう言いながらも全然まだまだ笑ってる。
笑いすぎて目に涙まで浮かべてるよこの人。
…でも、その笑顔がまるで子供みたいで思わず私もつられて笑ってしまった。

