(一)この世界ごと愛したい




言ってすぐに後悔した。



阿呆王とか言っちゃった!!!


仮にもその息子の前で!!!






「あ、阿呆王…。」


「ご、ごめん!そんなつもりじゃなくてっ…!」



必死で弁解したいが言葉が見つからない。


だって誰がどう見たって阿呆なんだもん!!!



けど、私の心配とは裏腹に第三王子は驚いたことに笑っていた。




「え。」


「ごめん。父のことをそんな風に言える人を初めて見たから、つい。」



そう言いながら全然まだまだ笑ってる。


笑い過ぎて目に涙まで浮かべてるよこの人。



でも、その笑顔がまるで子供みたいで。思わず私もつられて笑ってしまった。