(一)この世界ごと愛したい




「「ありがとうございました!」」



と丁寧に頭を下げてくれる彼らに、私も心からお礼を伝えて第三王子の元へ戻る。




「お待たせしました。」


「うん。」


「一旦部屋に戻ってもいいですか?」


「構わないよ。」




こうして、るう不在での稽古は終了。


私は部屋に戻った。