第三王子は稽古場の隅の木の下で、私の様子を見守ってくれているが、あまりの人数に少し心配そうな顔で私を見ている。
私はそんな王子に一旦駆け寄る。
「そこで見学するの?」
「うん。」
「…私も一応気を付けておくけど、出来るだけ高いところから死角になるようにしといてね。」
「それより本当に全員相手にするつもり?」
ざっと見た感じ、三十人ほど。
「そこまで時間掛けないようにする。」
あの阿呆…じゃなくてスーザンのために、そんなにサービスしたくないからねー。
誰にも聞こえない程度のボリュームで話し終えた私は、兵達に向かい合う。
「では、まずは一人ずつお相手お願い出来ますか?」
「御意!」
すぐに素早く一列に並び直す彼等を見て、私は苦笑いが漏れる。
そして一人目の兵へ視線を向ける。
「よろしくお願いします。」

