(一)この世界ごと愛したい




私の金色の髪は、大体腰くらいまでの長さがあるが、今日は起きた時のまま下ろしている。


稽古の時はるうがいつも邪魔にならないように纏めてくれるんだけども、自分でやるのが面倒だったのでそのままにしていた。




「まあ、もうめんどくさいし。」


「…座ってごらん?」



王子は私を座らせ、驚くことに綺麗に髪を結い上げてくれた。




「君は世話を焼かせるのが上手いね。」


「そんなことないです。でも、ありがと。」



綺麗に纏まった髪を見て、自分でも少し口角が上がるのが分かる。




「騎士殿…ルイが手を焼くのも分かる気がする。」


「え?」


「なんでか、放っておけないね。」


「…そう、なの?」



私には良く分からない話だ。





「とりあえず行こうー。」


「…。(やっぱり猫みたいだ。)」



準備は整ったので、稽古のため出発することにした。