(一)この世界ごと愛したい





「…じゃあ、よろしく…です。」


「うん。じゃあ明日君の稽古終わりにここに来ればいいかな?」


「そうだねー。あ、稽古といえばレン様は剣は嗜むんですか?」


「君の相手ができるほどの腕はないよ。」


「スーザン様からの申し出で稽古することになったものの、明日るうがいなくて相手がいないんだよねー。」




ついでに第三王子にお願いできればと思ったんだけど。


この感じじゃ難しそうかー。



やっぱその辺の人捕まえて適当に打ち合えば満足してくれるかなー。




「スーザンか…。じゃあ隊舎へ行って、適当に見繕う?」


「そんなことできるの!?」


「それくらいなら問題ないと思う。じゃあ稽古後じゃなくて稽古前に来ることにするね。」




めちゃくちゃいい奴じゃん!第三王子!!!




「私の都合ばかりでごめんなさい。」


「元は兄の我が儘でしょ。問題ないよ。それより君も騎士殿も普通に喋ってくれていいよ。」


「…徐々に…で。俺も別に騎士じゃないんで、ルイでいいです。」


「うん、分かった。」




あのるうが、しどろもどろしてるのが面白い。


けど、相手が一応王子じゃるうも素直に受け入れられないよね。