(一)この世界ごと愛したい




お出掛けからるうが戻るまで書庫にも行けないし。確かに寝るしか選択肢ないよね。


私は本を読んで過ごしたいだけなのになー。




「騎士殿が不在なら俺が付き添おうか?」


「え!?」


「兄たちは君がいれば手は出してこないだろうし。それ以外なら俺がいれば下手に動きはしないと思うから。」


「いや…でも…。」



さすがに私の私用に第三王子を付き合わせるのは気が引ける。


申し訳ないし、私も多少気を使うし。




「リン、俺も良策だと思う。」


「るう…?」


「俺が側にいられない状況はこの先またあるだろうし。その間、お前が我慢して爆発して結果一人でうろうろされるよりよっぽど良い。」




私のことなんだと思ってるの!?


でも、るうの考えも一理ある…とも思った。