けどよく考えれば、そうだよね。
セザール王があれだけ外に広めたくない医術を、誰でも閲覧できるあの書庫に置いておくわけないよねー。
私が浅はかでした。
「極秘の医術書は国の警備で守られてる。その部屋に入れるのは王と王の許可を得た一部の医術師だけなんだ。」
行く行くは入って情報山盛りでアレンデールへ帰りたいけど、現状私の頭では恐らくその内容を頭に詰め込むのは難しい。
予定通り、今は基礎からコツコツ学ぶしかないかな。
「るう、場所だけまた調べといて?」
「はいはい。」
「無理はしないでねー?」
「お前にだけは言われたくない。」
最悪帰国が近くなった時に、衛兵を制圧して勝手に読んで帰ろう。
…それか持って帰ろう。
「さて、話すことは話したしそろそろ解散しましょー。私明日無駄に稽古の約束しちゃったから読めるだけ読んでおきたいんだよねー。」
「ああ。明日はそれ以外で絶対部屋から出るなよ?」
「しつこいなー。」
「俺が戻るまで追加の本も諦めて大人しく寝てろ。」

