食事会の時の話だと、僅かでも医術について知っている物言いだったし、良い情報が得られるかもしれない。
一石二鳥のお得作戦だ。
「…少し、意外だね。」
「え?」
「君達のような軍人は、人を殺すことにしか興味がないんだと思ってた。」
「…すんごい偏見。」
戦には救護班だっているんだし、そんな乱雑な扱いを彼等にしたことはない。
寧ろ戦場で、何度も救われた。
「治したい人がいるの?それとも薬?」
「アレンデールにも医者はいるんだけど、もっと助かる命があるなら手に入れたいと思うのは…変?」
第三王子は、目を見開いて私を見る。
勿論これも私の本心だけど。ハルのことは、私自身でなんとかする。
情報が漏れて足枷になるのが、今は一番怖い。

