巻き込むなと明らかに嫌そうな顔でこちらを見ているが、もう見ない!見えない!!
「ははっ、若い者同士の席に私は不要かもしれんな。」
え、どっか行ってくれるの!?
「……。」
「…どうした姫よ。」
行かんのかーい。
全然平気で居座るんかーい。
「いえ、セザールの余興はどのようなことをなさるのですか?」
「ふむ、琴や舞が一般的だが。」
ぜんっぜん馴染みないから分からない!
「琴と舞…お美しいでしょうね。」
もうありきたりなことしか言えません。
私には何も期待しないでください。
と言うか、実際アレンデールに琴や舞の文化はないし。セザール特有なのかな。
「そう言えば、セザールは医術が盛んなのですか?」
「ああ。他国からわざわざ要人の治療を求めてセザールへ来る者も多い。」
また、不思議と私の胸に違和感が残る。
パパがこのことを知らないわけがない。つまり、ハルの治療をセザールに頼まなかった。
…頼めなかった、のか?
それとも頼んだ結果、治せないと判断されたのだろうか。

