桜舞う、幼い兄妹の記憶。
『わたし、おおきくなったらはるのおよめさんになりたい。』
『リンは妹だから無理だ。』
『どうしてー?』
『そういう決まりなんだ。俺だって結婚するならリンがいい。』
『いもうとじゃなければ、およめさんになれる?』
『ああ。絶対に嫁にする。』
『つぎにうまれるときは、ぜったいにはるのいもうとにはならないようにおねがいするね!』
『…じゃあ俺もそうする。』
『はるだいすきだよー!』
『何度生まれ変わっても、どんな立場で生まれても。俺はお前を一生守って生きていく。』
将印に刻まれた桜は、この日の誓いの証。
幼い二人の、愛しい思い出の証。
【fin.】

