(一)この世界ごと愛したい




真剣だしそれなりに重さはあるけど。本当に意外としっくりくるもんだな。




「うーん。」


「どうした?」


「いや、なんか落ち着く。」


「はあ?」



腰の二本の剣。


まるで、ハルとるうがいつでも側にいてくれてるみたいで。落ち着くなーと、そんなことを思った。





「じゃあねー。」


「軽!もっと別れを惜しめ!!!」


「また帰ってくるってばー。何かあったら広間の炎で知らせてねー。基本的に二人は触らなくていいけど。ママとアルにもよろしくー。」





それだけ言い残して、私は早々に炎を纏う。



まずいまずい。


これ以上二人といたら、本当に離れるのが嫌になってしまいそうだ。






「…またね、二人とも。」




最後に私は二人に微笑んで。



大空へ舞い上がる。





出来るだけ高く、どこまでも遠く。



私の道はこれから始まる。





どうか見守っててね。









「…どうか、私を忘れないでね。」