このままでは心許ないので、予定通り軍部から剣を一本拝借しようと思い立つ。
部屋を出て、軍部に足を進める私。
軍部は城の敷地内にあるものの、城内ではないので私はもう城を出ることになった。
「…ばいばい。」
我が家よ。またそのうち帰って来るね。
見送りはいらないと自分で言ったので、誰もいないのは仕方ないけど。
さっき何やらまだ私に用がありそうだったハルとるうはどこに行ってしまったのだろう。
私は剣持ったらもう行きますからねー。
「…いい天気だなー。」
城の外は、一面の青空。
そこに一際輝く太陽が暑く照りつける。
「…ちょっと待て!!!」
「ん?」
後ろからハルの声が聞こえたので振り返る。
「…っリ、ン。」
「なーに?」
「……。」
「え、ハルどうしたの?」
旅立ち仕様の私の姿を見て硬直するハル。
その後ろからるうもゆっくり歩いてきて、私を見て立ち止まる。
「……。」
「…なあ、ルイ。」
「…あ?」
「可愛いはずのリンが綺麗に見える。」
何を言うかと思えば。
身内ジョークはいい加減にしてほしいものだ。
「…俺には羽が見えた。」
「あ、俺にも見えた。やっぱアレか。リンは天使なんだな。」
「…かもな。」
そんなわけないからね。
と呆れて二人を見る。何故か二人はそれぞれ手に剣を持っている。
…まさか今から稽古か???

