平等に朝は訪れ。
旅行でも戦でもない私は安定して起きられず。
起こすか悩んで、あまりに出発が遅れると目的地到着も遅れることを気にしたるうが見兼ねて私を起こす。
寝ぼけ眼で、るうのコーヒーを飲む。
「あー…ねむい。」
私はまだぼーっとする頭を必死に起こす。
「何で起こしたんだよルイ。」
「セザール遠いし。夜遅くに飛んでると良い的だろ。」
「行かせねえ口実になっただろ。ちょっとは頭使えよ。」
「そんな性格悪いこと言ってるとリンに嫌われんぞ。」
大丈夫です。
そんなこと気にならないくらい眠いです。
「お前はリンに甘すぎる。」
「どうせ言うこと聞かねえんだから、せめて多少危険は取り除く方がいいだろ。」
「そうやってお前が甘やかすから見てみろ。リンは一人で起きられなくなっただろ。」
「それは俺のせいじゃねーよ。」
そうそう。
私が朝弱いのは生まれつきです。ハルが復活する前から基本こんな感じでした。
「…ハル、そろそろ行くぞ。」
「ああ。リンがボーッとしてるうちに取りに行くか。」
そう言って、二人は部屋を出て行く。
私は未だボーッとする頭で、コーヒーを飲みながらどうにか頭を目覚めさせる。
「…次は、いつ飲めるかな。」
このコーヒーともしばらくお別れ。
のそのそと動き出し、旅の支度を整える。
ママが用意してくれた真新しい服に袖を倒す。その服は、まだ暑さを残す季節用に薄手で。黒い生地で仕上げられた動きやすい服。
耳にはるうにもらったピアス。これはあの日からずっと付けたまま。
ハルの首飾りは城では隠せと言われたので付けません。
靴も履いて、鞄も持った。
いつもの如く下ろしたままの髪だけど、最後くらいシャキッとしようと思い。全て纏めてアップにしてみる。そこに、いつかトキにもらった髪飾りを刺す。
…これで完璧。と思いきや。
「…あ。」
剣がなかったんだった。
それだけが、少し落ち着かない。

