さて、そろそろ休みたいところです。
私のベッドには、さっきからずっと横になっていたるう。そして新たにその隣に入り込んだハル。
つまり二人で仲良くゴロゴロしている。
…そのまま二人で寝たらいいのに。
「……。」
「…何してんだ、リン。」
「私いる?二人で寝たらいいんじゃない?」
「気色悪いこと言うな。」
「んだとルイてめえ。こっちの台詞なんだよ。」
…まあ、でも。
こんな旅立ちの前日くらい、また三人で寝るのも悪くないかもしれない。
「どーん。」
「ばっ、リン!ルイに近寄るな!」
「うるせえ。ハルどけ。」
そんな二人の真ん中にどーんと飛び込みました。
どっちにも寄ってません。平等です。
「…幸せだなー。」
思わずそう呟いてしまえるくらい。
大好きな二人の側にいられて、私は本当に幸せ者です。
「…え、可愛すぎる。」
「ハル、やっぱり俺リンに着いて行きたい。」
「ふざけんな。行くなら俺だ。」
「お前はダメだろ。」
いつもの小競り合いさえ愛しく思えるのは、それはきっとこんな日だから。
こんな他愛のないことが、日常ではなくなることを知っているから。
でも、大丈夫。
どこにいたって私は一人じゃない。
この国で最強の二人が、きっといつでも私を助けに来てくれる。支えてくれる。守ってくれる。
「ダメなわけねえだろ。」
「大体ハルはリンを独占しすぎなんだよ。」
「当たり前だ。俺のリンだからな。」
「その根底がおかしいことに気付け。」
きっと、またすぐに会える。
私が会おうと思えば、いつでも会える。
だって私の鳥籠の入り口はもう開いている。広い広い世界と通じる入り口はもう、閉じることはないだろう。

