(一)この世界ごと愛したい




「困っていることがあれば何でも申せ。」


「ありがとうございます。」




絶対直接なんて言わないよ!?


その代わりにあれを斬れこれを斬れって絶対言うじゃん!?





「…遅くなりました。」



ここでようやく第三王子の登場。


役者が揃ったところで、目の前に料理が次々へ運ばれてくる。



…こんなに食べれる気がしない。




「さあ、遠慮せず食せ。」


「はい。」



拷問の一種だな、この食事会。



この二人、よっぽど仲が良くないのか全然喋らないし。


私がずっと喋ってないといけないの!?





「陛下、今回はどうしてこのような場を設けてくださったのですか?」


「婚姻の儀を執り行う日程を決めようと思っただけだ。星読師が選んだ日から姫の好きな日を選べ。」




婚姻の儀って結婚式のことだよね。


星読師って俗に言う占い師のことで。




…私が決めるの!?





「わ、私が…決めるのですか?」


「ああ、構わぬ。」


「えーっと、私よりレン様のご意見を聞かれた方がいいかと思うんですが。」


「聞く必要はない。」




えー。


私そんなの決めたくないよー。



正直いつでもいいしー。





第三王子も何とか言えよ。


と思いちらっと見ると、ひたすら無心で飯食ってる。