(一)この世界ごと愛したい




お風呂に入って、まったりして。



いよいよ明日だと少しわくわくしたり、寂しくなったり。感情の浮き沈みは激しい。



城の外に出たらやりたいことや行きたい場所、たくさんあったんだけども。


るうとグレイブさんに話した私の道についても、これからどうすべきかを考えながら進みたい。



色々なことが頭を巡りつつも、私はとりあえずお風呂から出てみる。




出てみると、私の部屋なのにハルがゴロゴロ転がっている。決して珍しいことではないので、私は気にも止めない。





「…何の無視だ。」


「いつものことじゃんー。」


「今日くらい構え。」


「さっきは私に構わなかったのに今は構えって、ハルは勝手だなー。」




そう言えば、ハルと空中散歩に行くって話してたけど全然そんな時間なかったなー。


お互いバタバタしてたもんなー。




「…今日はここで寝る。」


「やだ。」


「はあ?何でだよ?」




だって、今日一緒に寝てしまったら明日絶対離れるの嫌だなって思ってしまいそうで。


もうお互いに決意が揺れることがないにしたって、どうせ変わらないなら穏やかに、後ろ髪を引かれることなく離れたい。




「なんとなく。」


「…じゃあ部屋戻る。」


「うん、おやすみ。」




割とあっさりハルは引き下がった。


諦めたハルが部屋を出て行って数分後に、今度はるうがやって来る。





二人してなんだと言うんだ。




「リン。」


「…もう、なんなの一体。」


「は?」


「…るうはどうしたの?」



るうは不思議そうな顔をしている。


でもすぐにどこか寂しそうに私に聞いた。





「今日ここに居ていいか?」



ハルといい、るうといい。


さっきは私のことほっといてバクバクご飯食べてたくせに!!!





「…数分前にハルが似たようなこと言ってたけど。」


「え、ハルは?」


「追い返しました。」


「…じゃあ好都合だな。」



るうは好機だと言って、まだ良いとも言ってないのに勝手に私のベッドに潜り込む。



本当に勝手すぎる。