「…まあ、そんな感じで。しばらくはあちこちふらふらしてみる予定だよー。」
「リン明日何時に出るんだ?」
「あー、剣探しに行きたいから朝起きたらとりあえず出発しようかなー。」
そうだそうだ。
忘れずにちゃんと探さなきゃだ。本当ならかなり使い込んでるから、新しい業物にしてもいいんだけど。思い出の品は大事だからね。
これから一人になるから特に。
「見送りいらないからね。その内ふらっと帰ってくるつもりだし。名目は追放だから。」
「…分かったわ。外でもしっかりご飯食べるのよ?あと身体に気を付けてね?寂しくなったら帰って来てね?」
「うんうん。ちゃんと分かってるよー。」
ママとアルは笑顔でお別れをしてくれる。
が、ハルとるうに限っては聞く耳も持っておらず黙々とご飯を食べ続けている。
「ねー、ハルもるうも何かないの?」
「あ?何かってなんだよ?」
「…なんだろう?」
なんだと聞かれると、分からない。
でも、あれだけ最初は引き留めていた二人がこうも静かにしてると…なんか変な感じだ。
この期に及んで企むこともないだろうし。
「…まーいいや。じゃあ私もう寝るねー。」
私はそれからおやすみと告げて、部屋に戻ることにした。
準備も終わってるし、今日はさっさとお風呂に入って寝てしまおう。明日はアキトの城まで飛び続けなきゃならないから。
それはそれで疲れそうだ。

