(一)この世界ごと愛したい





それも泣く泣く諦め、刻々と時間は過ぎて行きあっと言う間に約束の時間。



うう、私の読書タイムが…。




「あーあ。残念だけど行こうかー。」



とりあえずそれっぽく綺麗めな衣装を見に纏い、るうと一緒に部屋を出る。





「王の部屋って分かるの?」


「聞いといた。」



いつの間に…。



るうの案内に沿って、約束した食事会場へ到着。


王の部屋とは言っても実際は執務室のようなもので、プライベートな部屋は別であるそうだ。




コンコンと扉を叩く。


内側から扉を開けてもらえたので、そのまま中に入る。





「ごきげんよう、陛下。」


「おお、姫よ。生活には慣れたか。」


「素敵なお部屋を与えていただきましたので、不便なく過ごしております。」



第三王子はまだ来ていなかった。