舐められてる?
または、馬鹿にされてる?
「私、侵略者には優しく出来ないけど。」
「…試してみます?」
「なっ!?」
シオン将軍は、素早く私との距離を詰める。
剣を持ったままの私を拘束するように、右手で腕を捕まれ。左手は私が逃げられないよう腰に回される。
つまり、とんでもない至近距離。
「…光を帯びているようにも見える。けど、その奥はいつもの貴女のまま、か。」
「離して。」
「失礼。」
すんなり離れたシオン将軍は、自分の剣を拾い上げ再び馬上に戻る。
「エゼルタは退きます。」
「…知ってる。」
「怒らせました?」
「すごーく不愉快でした。嫌いだし。」
案の定、攻撃出来なかったわけですけど?なんか思い通りに転がされたみたいで?
とっても嫌な気持ちです!!!
「…貴女は本当に面白い人だ。」
「嬉しくないなー。」
「残りの二国は勝手にさせるので、どうぞ頑張ってください。」
「まとめて連れてってよ!」
シオン将軍は静かに私を見る。
「貴女をなら歓迎なんですけど。」
「…もういい。」
このシオンという将軍。
こう見えても本当にすごい将軍で。その知略は無駄がなく繊細。
だからと言って武力が劣るかと言われるとそんなこともなく。先程の私への接近もかなりの早業。
不意を突かれたとは言え私も避けきれないほど。
要するに、私と戦いのスタイルが酷似している。

