「あれがアレンデールの魔女か!?」
「セザール軍を一瞬で消し去った力を持っている!油断するな!!!」
「まさか一人で相手をする気か!?」
…誰が魔女だ。
まあ、油断しないことは確かに大事だね。
それにしてもやっぱ五万は多いね!?
「どうしよー。」
よりにもよって横陣。
流石に火龍の力を持ってしても、この横陣端から端を網羅するのは無理。
…国境に届く人がいたら、もう罠に頼るしかないな。
「あー。終わったらるうのコーヒー飲んで、ハルに慰めてもらおう。」
私はとりあえず全力で、炎を横に目一杯展開。
「ここは進めん!回れ回れ!!!」
「左右から攻めろ!!!」
一人で相手するなんて言わなきゃよかった!!!
守備範囲広すぎる!!!
「あ、そうだ。」
左右に敵が流れて行くので、放出した炎をそのまま横にスライドさせよう。
名案じゃん。私やっぱ天才だなー。
国境の端と端に炎を移動させたことで、今度は中央突破しかなくなる敵を前にして。私はその中央で剣を抜く。
瞳の色をここで初めて変化させる。
セザールで戦った時同様、剣に炎を纏わせて直接戦うことにします。
お願いだから早く退いてね!?!?

