(一)この世界ごと愛したい




うざいよー。


明日も本読みたかったのにー。




「では明日は楽しみにしている。」




それだけ言って嵐のように去って行った。





「…めんどくさ。」


「てか俺明日は……ま、いいか。」


「なに?用事?」




まさかのるう不在での稽古になるのか…?





「メイドたちと仕立て屋に行く約束をしてしまった。」




ほうほう。


私がこんな危機に陥ってるのに、メイドのお姉様たちと仲良くショッピングか。




「大丈夫だ。断っとく。」


「いや大丈夫!なんとかするから!」




るうの青春の邪魔は出来ません!!!




「俺は全然断れる。お前の方が相手的に重そうな約束だろ?」


「…けど、仕立て屋さんってことは欲しい服あるんじゃないの?」


「俺のじゃねえよ。このペースで食事会にお前が呼ばれるならもう少し予備置いとかないと…ってだけで。」




そしてまさかの私のためだったのか!!!


余計に邪魔なんかできないよ!!!