「だから、俺達は今まで通りだ。」


「今まで…通り。」


「変な情けはいらねえし。お前がピンチなら俺はどんな死地でも絶対助けに行く。」


「…うん。」




私もそうだよ。


例え地獄の果てでも、るうを助けに行く。





「だからお前はそのまま突き進め。」


「っ…うん。」




ありがとう。


こんな私を、長い間好きでいてくれて。




同じ想いを返せなくてごめん。


だけど、それでも私もるうが大好きなことに変わりはないよ。






「…私、ハルの次にるうのこと大好きだよ。」



「だからそれ微妙なんだって。」





二人で笑い合ったこの時間も。


辛い時に支え続けてくれた温もりも。


今まで二人で歩んで来た険しい道のりも。


一緒に血を流し戦ってきた戦場も。




きっと、ずっと忘れない。





将来、私が恋愛というものに目覚めた時でも。きっとこの想いだけは忘れないし変わらない。




本当に、今までありがとう。






「…そろそろ行こっか。」


「ああ。」





新たな道へ進もう。



まだまだ互いの力が必要不可欠だからこそ、それぞれの道を助け合って進んでいこう。