支離滅裂な会話をしつつ、しっかりお腹を満たした私とるう。
るうに言われるがまま、そのまま外へ出る。
「あそこに高台があるだろ。」
「あるね。」
「あのてっぺんに行きたいんだ。」
「めちゃくちゃ遠いね。」
ざっくり夜に、としか聞いてなかったけど。
普通に歩いてたらきっとかなり暗くなるし、不慣れな土地だからそれなりに時間かかりそう。
「時間は?大丈夫?」
「…なるはやで。」
「つまり本当に時間ヤバいのねー。」
まじで食べてる場合じゃなかったじゃん。
「るう抱っこ。」
「空中散歩だ、ラッキー。」
「…まさかそれを狙ってのんびり寝てた?」
「ちょっとな。」
確信犯でしたか。
潔くてよろしいです。
「でも私見つかるわけにいかないから、そんなに高くは飛ばないからね。」
「ああ。」
るうが私を抱えてくれる。
私は同時に不燃の炎を纏う。ふわりと足が地面から離れる。
「すげー。やっぱ楽しいな、これ。」
「よかったねー。じゃあ参りますよー。」
子供のように喜ぶるう。
出来るだけ低めに飛ぶように気を付けながら、高台を目指す。

