シャワーを済ませ綺麗さっぱり。
ご用意いただいたバスローブを着て、ほっかほかの私を待ち構えるのは未だ怒って呆れているるうさん。
…そんなに怒ることかな???
「座れ。」
「…はい。」
ベッドに腰掛けているるうに、仕方なく近付き。
その隣にちょこんと座ります。
怒ってるのは一目瞭然で。心配掛けたのかなと、私は反省すべきこともあると思ったので大人しく従います。
「で?」
「うん?」
るう定番が発動。
「体調は?」
「ん?元気だけど?」
「楽しかったか?」
「…私は、楽しかった…です。」
そうだよね。
るうは何にも楽しくないよね!?見てただけだもんね!?
「…ならいい。」
「…え?」
ぽんっと頭に置かれたるうの手。
「お、怒ってない?」
「怒ってる。危ねえし風邪引くかもしれねえし。」
「…ですよねー。」
るうは頭の上の手を退けると同時に、私をベッドの奥側へと運び、座り直させた。
かと思うと、そんな私の膝の上に昨日同様自分の頭を乗せる。
「でも、お前が楽しいならいい。」
「…ちゃっかり膝枕。」
「文句あんのか。」
「…別にいいけど。」
さりげなく奪われた膝。
そしてさりげなく、私が楽なように背もたれがある場所に移動させてくれた。
「天邪鬼だなー。」
「喧しい。」
「…それにしても。」
今日はバスローブなので。
出来る限りじっとしてほしいと思っていることは、内緒にしておこう。
「あ?」
「…なんでもない。おやすみ、るう。」

