「…って、真面目な話しすぎたなー。」
「俺はそんなに悪い気はしなかったけど。」
それならいいんだけど。
旅行中にする話じゃなかったなーと改めて反省。
「寝ようかー。」
「…ああ。」
「…?」
「何だよ。」
なんか、普通に寝れるようで少し変な感じだ。
この旅行中、寝る前後はハプニングの連続で穏やかな気持ちで寝れることなかったからな。まじで。
「平和な夜でよかったと思って。」
「悪かったな。平和に過ごさせてやれなくて。」
「今日は穏やかな感じ?」
「…今のところは。」
じゃあ、今日は私の心も落ち着いて眠れるな。
「もう少し近くに行ってもいい?」
「…俺は試されてんのか。」
「はい?」
「…受けて立つ。」
るうは謎の気合いを入れて、私を引き寄せてその胸の中に引き込んだ。
…思ったより近すぎたけど。いいか。
「明日どこに行けるのか知らないけど楽しみだなー。」
「夜だけどな。」
いつまでも、隣で肩を並べられるように。
いつまでも、支え合えるように。
ずっとずっと、こうして信じ合えるように。
これからも頑張っていこうと、お互いにそんなことを考えさせられた夜だった。

