「…褒めたからって別に何も出ません。」
「そこは期待してねえ。」
「じゃあ他のとこも少しは期待値減らしてよー!!!」
大声で怒る私を見て、るうはまた笑う。
「戦が楽しみに思えるのは初めてだ。」
「…あーそうですか。」
「しかもリンが戦いで負傷する心配もねえ。」
「口は出すけど手は出さないからねー。」
それはるうにとっては都合のいい話だそうで。
特段、将として戦に出ることへの心配はいらないらしい。
「そもそもるうは将軍超えの実力なんだし、策さえしっかりしてれば基本大丈夫だから。私次第になってくるよねー。」
「何とかなるだろ。」
「もし指示間違えて死なせたらごめん。」
「別にいい。俺の命はお前のだって言っただろ。」
軽かったり重かったり。
るうの言葉は忙しい。
「その時は責任持って私も一緒に死んであげるから、死ぬ時は一緒だよー。」
「…至れり尽くせりだな。」
「けど、絶対に普通の戦何回かやっといてね!?私との戦にるうは慣れすぎてるから絶対に最初違和感出るからね!?」
「はいはい。」
本当に分かっているのか疑問だけど。
戦が起こるのはきっとまだ先だろうし。まだ将軍になると決まったわけでもないし。何とかなる…か。
「囮になってあげることは出来なくなるけど、少し楽しみかもなー。」
「何がだよ。」
「だってさー。今まで散々私を守る戦いに徹してきたるうが、本格的に自分の戦として戦うわけだし。るうの本気が見られる数少ない機会だもんねー。」
「…お前の策に着いていける程度には、俺もしっかりしろってことね。」
それは必須ですね!!!
よろしくお願いします!!!

