るうが部屋を出た後、しっかり施錠する。
そして布団の中で、じっくりと本と見つめ合う。色んな本を持って来てよかった。
「……。」
無心で読み続け、とある一冊に差し掛かった。
「あ。」
第三王子がわざわざ探してくれた本だ。
失礼だし世間知らずなお坊ちゃんだと思ったけど。今日、なんか違う部分を垣間見た気がした。
彼は、人が争うことが嫌いで。
誰かが傷付くことが嫌いで。
使者がかつて言っていた、優しい人だということに間違いはなくて。
…ただただ、純粋な人なんだろう。
「別に、守ってくれなくてもよかったのにね。」
思い返せば本が落ちてくるくらい守られなくても、大怪我にはならないんだから普通に見過ごせばいいのに。
律儀に庇って、自分が痛い思いして。
…って、そんなことより読まなきゃ。
この国にあとどれくらいいることになるかは分からないけど、いる間に読めるだけ読みたい。
「よーし、もう少しだけ読むぞー。」
こうして、もう少しだけもう少しだけが続き、朝日が少しだけ顔を出した時、私は沢山の本に包まれながら眠りに落ちた。
これぞまさしく、寝落ちである。

