明日の夜はどこか連れて行ってもらえるみたいだし。明日も楽しみだなーと期待しながらも、私はるうの髪の毛を撫で続ける。
「ハルはるうがいない生活初めてだよね。」
「…そうだな。」
「そろそろ寂しくなってそうだねー。」
「どうだかな。俺がいないことより、リンがいないことの方が堪えてるだろ。」
るうは分かってないなー。
「ハルは言わないだけで、実はるうのこと大好きだからね。」
「気色悪いこと言うな。」
「そんなこと言ってー。るうだってハルのこと好きじゃんー。」
「好きとか嫌いとかの問題じゃねえんだよ。」
そうなのかな。
でも私から見れば、二人ともお互いに絶対の信頼関係があるのは分かるし。お互いに支え合って、認め合って、本当に羨ましい関係性だ。
「…いつか私にも、二人みたいな関係性を築ける人が出来るかなー。」
「……。」
「…るう?」
ふと下を見ると。
既に夢の中に旅立ってしまったるう。
私は思わず笑ってしまった。
「おやすみ、るう。」
…どうか、良い夢を見てね。
そして何もすることがなくなった私も、気持ちよさそうにお昼寝するるうを見てたら段々と眠くなってきて。
るうの頭を膝に乗せたまま、気が付けば寝てしまっていた。

