でも考えもみれば。
私は城で好きなだけお昼寝し倒してるけど、るうって今までずっと働いてたから、そんなこと出来なかったわけで。
「…よし、じゃあ寝よう。」
「やっぱいい。何かすげえ憐れまれてる感が嫌だ。」
「そんなことないよー。」
私はるうの手を引っ張り、ベッドへどうぞと促す。
「…お前どうすんだよ。」
「とりあえず見守ってることにするー。」
「寝れねえよ。」
「…でも私そんなに眠くないしなー。」
私はとりあえずベッドに入るものの、横にはならず座っていることにした。
るうはごろーんと横になってますが。
「休暇って感じだね。」
「お陰様で。」
「膝貸してあげようかー?」
「……え?」
膝枕の提案をした私を二度見したるう。
二年前はハルによくしてあげてました。
るうも横にいたし、そのことは知っているはず。るうにしてあげたことはないですが。
「ハルが言うには、良い夢が見れるらしいよー。」
「……。(いつもハル羨ましいと思ってたんだった。こんなチャンス二度とねえかもしれない。絶対逃すべきじゃない。でも何もしない…ましてや寝れる自信はない。)」
「…いや、いらないなら別に無理せず。」
「お願いします。」
ということで。
私の膝の上で寝ることになったるうさん。
「寝れそうー?」
「…たぶん。」
「るうは髪の毛ふわふわだねー。」
ふわふわの髪の毛をそっと撫でる。
「あー。(天国かここは。)」
「明日は湖の周りを探索しようねー。」
「そうだな。」
「旅行っていいねー。」
「まったくだ。」

